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尼リン☆ダイアリー

2025年06月19日

131リン目 自転車の青切符制度とは?

自転車の青切符制度とは?まとめサイト風に解説

 

 

 

はじめに

仕事帰りに寄ったスーパーで、ほかのお客さんがこんな話をしていました。

「今日雨降ってるから傘さしながら自転車乗って帰らなあかんわ。
でも来年から切符?ってやつでやったらあかんようになるらしいな。」

 

待って!!!!!!!
ちょっと違います!!!!!!

 

この記事では、自転車に「青切符制度」が導入されたら何が変わるのか解説していきます。
なお、この記事を書いている時点では、警察庁から発表されている中にも未確定なことが多いので、今後変更されることがあります。ご承知おきください。

 

 

赤切符と青切符の違い

現在、自転車の違反に対しては「赤切符」というものしかありません。
赤切符は刑事罰(懲役や罰金など)を科すもので、前科持ちとなってしまいます。

 

たとえば、自転車のながらスマホで捕まってしまった場合…
現在の制度では6月以下の懲役または10万円以下の罰金が科されることとなります。

 

いっぽう、「青切符」が導入されると、反則金を納付すれば懲役や罰金などは科されません。
気になる反則金のお値段はというと

1万2千円!!!!!

要するに、違反したときの罰が””””軽く”””なるのです。

 

……あれ?そしたら何をそんなに恐れることがあるの?
それは「罰を受けるまでのプロセス」が変わるからです((+_+))


青切符で何が変わるの?

現在の赤切符制度では刑事罰が科されるまでに警察の捜査、検察庁の起訴、裁判所の裁判などたくさんのプロセスを踏みます。

 

しかしながら青切符では、警察がその場で反則を告知するだけで済むため検察庁や裁判所の手続きは不要です。

 

ひじょーーーーーに簡素化されるわけですね。
その結果、警察の取り締まりがしやすくなるとまことしやかに囁かれてており、それが人々を戦々恐々とさせている、と考えられます。

 

車を運転していて青切符を切られた方はいらっしゃると思います。
でも赤切符を切られた方ってなかなかいませんよね?
青切符のほうが手続きが簡単で、警察も取り締まりがしやすいからです。

 

 

新しく違反となる行為が増えるの?

それでは冒頭のスーパーのお客さんの発言に戻ります。

 

「来年、青切符が導入されるから傘さし運転が違反になる」ということでしたね。


ずばり!!!!!今も違反ですよ\(^o^)/

 

傘をさすことによって片手運転となり、道路交通法第70条「車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作し、かつ、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない。」という規定に反するおそれがあります。
ちなみに罰則は3月以下の懲役又は5万円以下の罰金等です。

 

ではどうして「今は傘さし運転がOK」という認識をされているのか?
正直なところ、傘さし運転で捕まった人を見たことがないからだと思います。

 

なぜ見たことがないのかは先ほどから述べているとおり、現在の自転車の違反行為を罰するのは赤切符しかなく、よほど重大な違反でない限りあまり取り締まりがされていなかったためでしょう。
しかしながら青切符の導入で罰を科すまでの手続きが簡略化されれば、このような軽微な違反でも取り締まりの対象となる可能性があります。

 

つまり青切符制度の導入によって新しく罰が設けられるのではなく、今ある違反行為の取り締まりが強化されるかも!ということです。

 

ちなみにこのお客さん、そもそも傘さし運転は社内規則で禁止されているそうで傘はささずに帰ることにしたそうです。
雨の日は思い切って自転車以外の交通手段を使ってくださいね。

 

 

自転車で歩道を走るのは違反?

また、「自転車で歩道を走ったら青切符を切られるのでは?」というネット記事を見ましたが、これもちょっと違います。

 

自転車は車両の仲間なので、原則として車道を通行しなければなりません。
ただし、以下の場合は例外的に普通自転車が歩道を通行することができます。
(1)歩道に「普通自転車歩道通行可」などの道路標識や道路標示があるとき。
(2)運転者が13歳未満の子ども、70歳以上の高齢者、身体の不自由な方の場合。
(3)道路工事や事故の危険性がある場合など、車道や交通の状況からみてもやむを得ない場合。

 

(3)の場合があるため、自転車で歩道を走ればただちに違反というわけではありません!

 

しかしながら歩道は歩行者のための道。
自転車で歩道を走るときはすぐに止まれる速さで車道寄りの部分を走らなければなりません。
また、歩行者の通行を妨げる場合は、一時停止しなければなりません。

これらを無視し、歩道を爆走しているような場合は青切符の対象になるかもしれません。

 

 

まとめ

いかがでしたか?

自転車に青切符制度が導入されると、罰則は緩和されます。

しかしながら、罰を科すまでの手続きが簡略化されるため、警察の取り締まりが強化されるかもしれません。
また、新しく反則行為が設けられるのではなく、基本的には今ある行為がそのまま罰せられます。

 

交通違反をしないためには自転車のルールをしっかり理解しておくと良いかもしれません。

 

尼っ子リンリンポータルサイトでは、クイズ形式で自転車のルールが学べるコーナーを用意しています。
また本市特製の「自転車ルールブック」もあります。
このようなツールで自転車のルールを身につけましょう。

 

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