グッと!尼っ子リンリンサポーター

団体名:日本製鉄株式会社 鋼管事業部 尼崎製造所

活動の報告

 

贈呈時団体名:新日鐡住金株式会社 鋼管事業部 尼崎製造所

 

<贈呈式>

同製造所に赴き以下のとおり実施。

 

日時:平成31年3月14日(木)午後1時から
場所:東向島西之町の同製造所内にて

 

サポーター活動について

活動の内容:自転車検定制度の導入と普及促進

活動の目標:「自転車の安全適正利用」の啓発に努め自転車事故防止を図る

リンク先:http://www.nssmc.com/works/amagasaki/index.html

 

サポーターへのインタビュー

【始まりは悲しい事故から】

当社では、過去につらい歴史がありました。約10年前、当時まだ21歳の自転車通勤の女性社員が国道43号線でトレーラーに巻き込まれて死亡するという痛ましい事故が起こったのです。そのことを忘れないため、会社の敷地内に植樹をし、自転車の事故を撲滅しようと取組を始めました。

それまでも、尼崎中央交通安全協会(現尼崎南交通安全協会)の理事として、同協会の運営や、四季の全国交通安全運動への参加も行ってきましたが、悲惨な事故をきっかけに、会社としての社会的責任を強く認識しました。社員への交通安全教育はもとより、社内イベント時に交通安全ブースを開設し、自転車シミュレータ機器を用いて社員家族をはじめ、参加された市民の方に自転車の交通ルールとマナーを分かりやすく伝え、さらに危険予測力を高めるなど、自転車の交通安全意識の向上を図るなどの取組を行ってきました。


植樹

 

【事業者としての責務を果たす】

現在、社員約800名、協力会社員約800名、合計1,600名の社員が構内で働いています。広い構内での主な移動手段は自転車であるうえ、通勤にも自転車を使う社員が多くいますが、構内外を問わず、自転車乗車時のマナー違反が目立ってきていました。

そのような中、平成29年3月に「尼崎市自転車のまちづくり推進条例」が制定されました。条例に書かれた事業者の責務(※)を果たすため、改めて自転車乗車マナーの徹底と、自転車事故の撲滅を目的に取り組むことで、市の施策に協力したいと考えました。そこで、尼崎南警察署のご指導の下、自転車の交通ルールについての講習と筆記・実技試験をプログラムにした、社内で独自の自転車検定制度をスタートさせました。


自転車に乗って構内を移動する社員

 

※ 尼崎市自転車のまちづくり推進条例(抜粋)

(事業者の責務)

第5条 事業者は、市が実施する推進施策に協力するよう努めなければならない。

(事業者等による啓発等)

第11条 事業者、教育事業者等及び自転車小売業者等(以下「事業者等」という。)は、その従業員その他の構成員(以下「従業員等」という。)に対し、自転車の安全適正利用に関する啓発を行うよう努めなければならない。

2 事業者等は、その管理する施設(本市の区域内に存するものに限る。)をその顧客その他その従業員等以外の者(以下「顧客等」という。)に利用させる場合は、当該顧客等に迷惑駐輪をさせないために必要な措置を講ずるよう努めなければならない。

 

【モデルライダーが自転車に乗る全ての人の模範に】

検定制度の内容はとても厳しいものとなっており、不合格になる社員も結構います。実技もさることながら、法規も難しい。ほとんどの受験者が自動車運転免許取得以来の交通関係の試験ですし、また自転車の法規はやはり一般の方でも全て理解している方は少ないと思います。あまりに合格率が低いので、事前に勉強会を所内で実施したりもしました。また、受講対象者は24時間で交代勤務に従事しているので、日程調整も大変でした。

そんな中、検定指導員12名を育成し、これまでにモデルライダー(模範自転車利用者)134名を誕生させています。また、社員はもとより、市民への模範となるべく自転車の交通事故の未然防止、その定着化を図っています。社員1,600名が構外で交通マナーを守れば、それがムーブメントになるのではないかと、例えば、赤信号で社員2,3名がルールを守って停止すれば、それを見た他の人たちとも停止するのではないかと思います。そういった、交通ルールの見本になるという形で、地域貢献ができるのではと考えています。同時に、社内のみならず、尼崎市南部に所在する事業者に対する自転車検定制度導入の普及促進も図っています。

 

【全ての二輪車の安全適正利用を】

今後のモデルライダー検定については、新入社員研修の中で必須カリキュラムとしていく予定です。一方、通勤に自動二輪を使用している社員も多く、その事故も年に1~2件発生しています。自動二輪のほうが、重篤な事故・怪我が起こりますので、今後、自転車と並行して自動二輪車の安全適正利用の啓発にも取り組んでいくべく、第1回目の講習を平成31年3月に開催しました。兵庫県警の方は、白バイ隊を中心に自動二輪に長けておられるので、ご協力いただき、今後も強化していきたいと考えています。


モデルライダーの1人          


モデルライダーのステッカー

 

【全ての人がルールを守って事故防止を】

尼崎市は地形的に起伏が少なく、自転車での移動が非常に便利な街です。そのため必然的に自転車の台数も多くなり、乗車の交通ルール違反が目立ってくると思われます。ただ、それは一部の人たちだけであって、商店街での自転車のルール遵守やマナー向上に向けて取り組む中学生など、そういった方たちもたくさんいらっしゃいます。そういった若い世代の人たちから、我々のような現役世代の人たちまで、全員で尼崎市の自転車の使われ方を、交通ルールが守られ、マナーが良いものにするため協力したいという思いがあります。自転車に乗る人たち皆さんには、警察や市が実施する交通安全の取組に参加いただき、ルール遵守、自分自身の自転車事故防止、そして周囲に対するマナー向上に努めていただきたいです。


取材の様子

 

 

<令和元年度の取組について!

新入社員研修期間の中で、モデルライダー検定試験のカリキュラムを設定し、尼崎南警察署交通課のご協力のもと2日間に分けて実施しました。学科試験、実技試験とも100点満点とし、総合点180点以上を合格として判定した結果、50名の新入社員全員が合格、新たな自転車運転モデルライダーの誕生となりました。


筆記試験の様子

 


実技試験の様子

 

毎回の事ではありますが、普段何気なく乗っている自転車も、きっちりとしたルールの下で走行する事は、ある意味車を運転する場合以上に確認行為や周囲への配慮が必要で有ることを改めて認識出来たのではないかと思います。今回の検定を通じて自転車運転時のマナー、ルールが学べたと思うので、通勤時や会社構内での移動手段としての自転車運転について、文字通りモデルライダーとしての範を示して欲しいと願うところです。

 

年間計画では、前半年度に新入社員を対象とした検定試験、後半年度には、協力会社社員を対象とした検定試験を予定しているので、計画を完遂すべく協力会社社員を対象としたモデルライダー検定を令和2年の1月から3月の間で実施する予定です。

一覧を見る