団体名:日鉄ビジネスサービス関西株式会社 尼崎地区
活動の報告
贈呈時団体名:日鉄住金ビジネスサービス関西株式会社尼崎支社
<贈呈式>
同社に赴き以下のとおり実施。
日時:平成31年3月14日(木)午後2時から
場所:東向島西之町の同社内にて
<サポーター活動について>
活動の内容:自転車検定制度の導入と普及促進
活動の目標:「自転車の安全適正利用」の啓発に努め自転車事故防止を図る
リンク先:http://nsb-kns.nssmc.com/
<贈呈時サポーターへのインタビュー>
【取組を始めたきっかけ】
当社は、日本製鉄株式会社の構内において警備防災業務を展開しており、構内では、自転車・自動車を含めた交通安全を指導する立場にあります。そういったことから、尼崎市内に所在する事業者としての責任を強く認識し、日頃から社員に対する徹底した交通安全教育、安全意識の向上を図っており、特に自転車通勤者をはじめ市民の交通事故防止のため、尼崎南交通安全協会理事として種々の交通安全運動、事故防止運動にも積極的に参画しています。関連する会社では、過去に悲しい事故という苦い経験もしておりますので。
【自転車検定制度の導入と普及に取り組む】
「尼崎市自転車のまちづくり推進条例」が制定されたことを機に、事業者の責務(※)を果たすため、自転車利用者に対する「自転車の安全適正利用」の啓発活動、交通安全指導を積極的に実施すると同時に、更なる「自転車の安全適正利用」の啓発を進めるために構内で働く人たちの交通安全、交通ルール・マナーの遵守を常々図る一環として、新たに自転車検定制度を導入しました。日本製鉄株式会社と連携を図り、尼崎南警察、尼崎南交通安全協会、市によるご協力とご指導のもと導入した制度の、市内企業への普及促進と啓発活動にも取り組んでいます。
モデルライダーのステッカー
※ 尼崎市自転車のまちづくり推進条例(抜粋)
(事業者の責務)
第5条 事業者は、市が実施する推進施策に協力するよう努めなければならない。
(事業者等による啓発等)
第11条 事業者、教育事業者等及び自転車小売業者等(以下「事業者等」という。)は、その従業員その他の構成員(以下「従業員等」という。)に対し、自転車の安全適正利用に関する啓発を行うよう努めなければならない。
2 事業者等は、その管理する施設(本市の区域内に存するものに限る。)をその顧客その他その従業員等以外の者(以下「顧客等」という。)に利用させる場合は、当該顧客等に迷惑駐輪をさせないために必要な措置を講ずるよう努めなければならない。
【導入時の苦労が実った】
自転車検定制度は初めての取組だったので、もちろん尼崎南警察さんから指導はいただくのですが、これまで誰もやったことない中で、どのような内容にするのか、活動の意義を理解するための広報活動、受験者・検定員等の選出、検定会場・使用資器材の調達など、やはり難しかったです。しかしながら、導入と継続した運営、普及促進の結果、現時点で、尼崎市南部に事業者9社(208名合格)が制度を導入していますので、その努力が実ってきていると思います。これからも、日本製鉄株式会社と連携を図りながら、関係機関のご指導の下、モデルライダーを誕生させ、「尼崎市自転車のまちづくり推進条例」に基づく自転車のまちづくりに貢献すべく、自転車検定制度の普及促進を図ると同時に、尼崎南交通安全協会の理事として種々の交通安全、事故防止の啓発活動にも積極的に参画していきたいです。
【モデルライダーの今後について】
自転車通勤の社員が多くいますので、数年前には自転車保険に入ってないと構内に入れないという決まり事も作りました。今後は、いかにモデルライダーを増やすかだと考えています。モデルライダーを作っただけで終わるのではなく、交通安全への理解・交通ルールを守ることを続けてもらいながら、今後他の人たちにそれを教えていくことになるのかなと思います。どうしてもその場で終わるのが教育かもしれませんが、そうならないように。
【自身が事故の加害者にならないために】
自転車に乗る全ての人に、子どもや高齢者、その他交通弱者の人たちにも優しい、ルールをしっかり守った気持ちの良い自転車利用をぜひ心がけていただきたいと思います。傘さし運転やながらスマホ運転をしている人もいらっしゃいますが、事故が起こった時に自損だけで済まず加害者となってしまう可能性もあります。社員に対しての指導は内部で行います。外部の人たちについては、警察の人たちも含めて、指導をしていただければと思います。
贈呈式の様子
<令和3年度の取組について>
本年も、新型コロナの感染予防に注意しながら、日本製鉄株式会社及び同社協力会社の新入社員等に対する自転車検定を実施し、尼崎南警察署、尼崎南交通安全協会のご指導、ご協力により、弊社の新入社員も含め受験者全員が合格することができました。
弊社の営業車両に尼崎南交通安全協会からご提供を受けた「横断歩道では歩行者優先」マグネットステッカーを貼付して、日常の業務を通じて交通安全の呼びかけを行っています。
「横断歩道では歩行者優先」マグネットステッカー
年末の交通事故防止運動期間においては、日本製鉄株式会社関西製鉄所尼崎地区の出入口において、出社する社員の皆様に対して、交通安全チラシ、グッズ約300セットを配布して交通事故防止の呼びかけ活動を行いました。
頻繁に交通事故のニュースを目にしますが、交通事故は他人事ではないと自覚して、社員はもとより、より多くの人に交通安全意識を高めて頂きたいと思います。次年度においても自転車検定の実施と社員に対する交通安全指導を徹底し交通事故防止に努めるとともに、その輪を広げるために社外での交通安全啓発活動にも積極的に参加したいと思っています。
<令和2年度の取組について>
日本製鉄株式会社及び同社協力会社の自転車検定に際しては、尼崎南警察署、尼崎南交通安全協会のご理解ご協力のもと、新型コロナ感染予防に配意しながら実施できました。検定においては、受験者へのアドバイスや検定の補助等に当たり、受験者全員が合格しました。
例年であれば尼崎南警察署、尼崎南交通安全協会、尼崎市が主催、共催で実施されていた交通安全運動等の街頭啓発活動が、新型コロナ対策のため中止となりましたが、日本製鉄株式会社関西製鉄所尼崎地区で勤務する皆様に対して、安全運動ポスターの掲示、交通安全のぼり旗の掲出等により交通安全を呼びかけました。
交通安全の呼びかけの様子
また、弊社社員には、年間を通して交通事故防止について注意喚起を行い、自動車、単車、自転車の模範運転の励行はもとより、歩行中の交通事故防止についても継続して指導しております。
令和2年度は、新型コロナ対策のために、社内外でのイベントやキャンペーン等が軒並み中止となり活動ができなかったことを残念に思いますが、そんな中、社内で自転車検定が実施できたことは良かったと思っています。今後も、社員に対する交通安全指導を徹底し交通事故防止を図るとともに、関係機関のご指導の下、尼崎市民の皆様と協力して交通事故防止に向けた活動に積極的に参加したいと思います。
<令和元年度の取組について>
自転車検定制度を導入されている企業で実施される検定に際し、尼崎南警察署、尼崎南交通安全協会等のご指導をいただきながら、受験者へのアドバイスや検定時の補助等に当たり、モデルライダーの養成に協力しました。制度を導入されている企業では、合格されたモデルライダーは着実に増えており、模範運転による道行く方への自転車のルールの遵守とマナーの向上の波及効果は今後期待できると思います。
また、尼崎南警察署、尼崎南交通安全協会、尼崎市が主催、共催で実施される春と秋の全国交通安全運動や、年2回の交通事故防止運動における啓発キャンペーン等に参加、協力して市民の方へ交通安全を呼び掛ける活動をしました。そのほか、日本製鉄株式会社尼崎製造所ファミリーフェスティバルでは、社員家族をはじめ、来場される近隣の方々へ交通安全を呼び掛ける活動をしました。
交通安全の取組みは、一朝一夕に目に見える効果が現れるものではないと思います。当社では社員に対し、勤務中のみならず私用中においても交通ルールの遵守と模範運転の励行について指導教養を行っているところですが、市民の皆様にも交通安全意識を持っていただき、それを実際の交通の場で実践していただけるよう、継続して地道に続けることが大切だと思っています。
引き続き尼崎南警察署、尼崎南交通安全協会等のご指導の下、各企業の皆様と連携して、自転車検定制度の継続的な実施に協力していくとともに、交通安全啓発活動などに積極的に参加協力していきます。