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尼っ子リンリン ほぼ週刊読むラジオ

放送日 2019年02月13日

第20回「2種類の子ども向け自転車教育」

DJ:このコーナーは、とっても自転車がよく使われているこの尼崎を、さらに自転車のまちにしようという、壮大なプロジェクトをご紹介するコーナーです。
お相手は、尼崎市役所の生活安全課の皆さんです。よろしくお願いします。

市職員A、B、C:よろしくお願いします。

DJ:本日は第20回目です。今日のテーマは何でしょうか?

市職員A:テーマは、ずばり“2種類の子ども向け自転車教育”です。

DJ:“2種類の子ども向け自転車教育”ですか。

詳しく、教えてください。

市職員A:はい。
具体的に2種類を言いますと、一方は、『子ども向けの自転車教育』です。
もう一方は、『自転車を使った子ども自体の教育』です。

DJ:どう違うんでしょうか?

市職員A:はい。
自転車を単に移動手段、乗り物としてみるか、プラスアルファの価値を見出すか、です。
前者は、交通安全という日頃の習慣づけが重要な分野で、子どものうちからきちんと交通ルールやマナーを身につけてもらおうというものです。

DJ :はい。

市職員A:それに対し、後者は、自転車で実際にどこかに出かけることを通して、子どもの体力、運動能力、自立心、認知能力などを育成することまで視野に入れたものです。

DJ:なるほど。

市職員B:具体的にいくつかご紹介したいと思います。
まず1つ目として、ベルギーのカリキュラムを参考に行われている、ある民間の交通安全スクールさんの取組をご紹介します。
こちらでは、座学や実技練習に加え、実際にサイクリングに行き、到着した先に川遊びや農業体験などの楽しみの時間を設けられているそうです。
合言葉は、「1人でも多くの子どもに自転車の楽しみを」だそうです。

DJ:素晴らしいですね!

市職員B:続いて2つ目の例です。
別の団体では、デンマークの交通安全プログラムを取り入れておられます。
デンマークは、「活気ある健康的な都市の創造は自転車から始まる。そして自転車文化のすべては子どもから始まる」という考えがあるようです。
取り入れられているのは、自転車ゲーム。その内容は、自転車で、シャボン玉キャッチゲーム、リング受け取りゲーム、リング場所取りゲーム、ジグザグ走行といったゲームです。
こちらは、「公道で1回転倒するよりも安全な園庭で100回転倒するほうが良い」という合言葉が。

DJ:ゲーム形式ですか!子どもは喜びそうですね!

市職員B:本日、いくつか海外の交通安全教育を基にした民間の交通安全プログラムを基にした自転車の交通安全教育をご紹介しました。
これらの特徴をまとめますと、①より実践的である、②自転車自体の楽しみを知ることができる、③子どもの様々な能力の発達や成長につながる、④文化として捉えられるといったことかと思います。

市職員C:もちろん、従来の、交通安全ルールやマナーの習得に重点を置いた交通安全教育は今後も必要です。
そこで、『子ども向けの自転車教育』と、『自転車を使った子ども自体の教育』の2つをミックスしながら、より効果的な取組にしていきたいと思います。

DJ:もともとは、海外の事例ですので、そっくりそのまま取り入れることは難しいと思いますが、そこは日本の様々な事情に合わせてアレンジできますよね。

市職員C:そうですね。実際に、海外のこういった考え方を徐々に取り入れている日本の自治体も出てきていますので、大丈夫かと思います。

市職員A:特に、日本では自転車が“文化”として根付くのはこれからかと思いますので、この“文化”というアプローチで、結果として自転車の安全で適正な利用が向上すればと期待しています。
また、こういった、自転車を使ったヒトの教育や育成といった視点は、行政よりも民間での取組が先行しているように思います。
先日ご紹介しました、株式会社ふたごじてんしゃさんもそうですが、民間の団体さんなどでも、交通安全について積極的に取り組んでおられる方々も出てきていますので、こういった民間のみなさまともしっかりタッグを組んでいきたいと思います。

DJ: “まちづくり”ですからね。
“先生”は、学校にも市役所にも地域にもその他いろいろなところにおられたほうが、学びが日常的なものになっていいかもしれませんね。      

市職員B:はい。

DJ:では最後に告知です。このコーナーではリスナーの皆さんから、自転車にまつわるご意見などを募集します。
テーマはいくつかあるのですが、今回は、「市内で、自転車の事故が起きそうなところ、ヒヤリハットするところ」です。
前から気になっているあの交差点、ある時間帯に自転車が殺到するあの道路などなど、どんどんお寄せ下さい。

(以下、応募方法等の説明)

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