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尼っ子リンリン ほぼ週刊読むラジオ

放送日 2018年11月21日

第8回「自転車の盗難対策②」

DJ :このコーナーは、とっても自転車がよく使われているこの尼崎を、さらに自転車のまちにしようという、壮大なプロジェクトをご紹介するコーナーです。
お相手は、尼崎市役所の生活安全課の皆さんです。よろしくお願いします。

市職員A、C:よろしくお願いします。

DJ:本日は第8回目です。今日のテーマは何でしょうか?

市職員A:テーマは、前回に続きまして、自転車の盗難対策です!

DJ:そうでした。自転車盗難ですね。
少しだけおさらいをお願いします。

市職員A:先週は、わたしたち尼崎市が自転車の盗難対策に力を入れる4つの理由をお話しさせていただきました!
1つ目が、街頭で行われる犯罪の数に占める割合がとても高いこと。
2つ目が、みんなで守ってあげたい未成年者による犯行
が多いと言われていること。
3つ目が、盗難された自転車は別の犯罪や事故につながりやすいということ。
最後に4つ目が、尼崎市にとって最も嫌な、”治安が悪い”というイメージにつながりやすいこと。

DJ:そうでしたね。

市職員A:なお、本日は、初登場の職員もおります。
あいさつさせていただいてよろしいでしょうか。

DJ:お願いします。

市職員D:尼崎市役所、生活安全課のDです。よろしくお願いします。

DJ:Dさん、よろしくお願いします。
さっそくですが、Dさん、自転車の盗難対策、具体的に教えていただけますでしょうか。

市職員D:はい。
まずは、自転車の盗難が犯罪であるということを、しっかりと、打ち出しました。
“ちょっと借りただけ”という言い訳は通用しないんだ!ということを認識していただく必要がありました。

DJ:なるほど。
どのような手法で、そのメッセージを伝えていったのでしょうか。

D:はい。
まずは横断幕を作成しました。
そして、もう1つ。社会実験をしました。

DJ:社会実験?
いったいどんな社会実験をされたのでしょうか?

市職員D:ひとことで申しますと、”おとり自転車”です。
自転車に、振動を感知すると大音量で異常を知らせる鍵をつけました。そして、その自転車を、盗難が発生している場所の多数の自転車の中にまぎれこませたのです。
「アラーム」と「ダミー」をくっつけて、「アラーミー」と命名しました。

DJ:なるほど!
おとり自転車、その名もアラーミーですか。
具体的には、どんな場所で何台くらい設置されたのでしょうか。

市職員D:自転車盗難多発箇所である鉄道駅2駅と市役所の駐輪場の計3箇所、計6台で実施しました。

DJ:どのぐらいの期間、実施されたのでしょうか。

市職員D:平成29年9月~12月の3カ月です。

DJ:効果はどのぐらいあったのでしょうか?

市職員D:実はこのアラーミー社会実験を含め各種取組を行うまでの平成29年は、前年の平成28年を上回るペースで自転車盗難が起きていました。
そこでこの社会実験をしたところ、その後12月までの3カ月で18.6%減少し、おかげで対前年2.8%減となりました。
なお、件数にすると、市内全体で153件もの自転車盗難を前の年と比べて減らすことに成功しました。

DJ:実験の結果、とても効果があったということですね!
実験を終えてその後は、どうされているのでしょうか。本格的にアラーミーを始められたのでしょうか。

市職員D:はい。
ただし、単純に市がアラーミーを拡大するのではなく、地域の方に実施してもらうようにしました。と言いますのも、このアラーミー実験は、おとりですから、実際の多発場所の移り変わりに応じてフレキシブルな対応、つまりおとり自転車を潜り込ませる場所をどんどんと変えていく必要があります。
そこで、市内の自転車盗難多発場所の鉄道駅2駅の周辺の地域団体の皆さんにご協力いただき、市はアラーミー自転車を貸与し、その後は地域で運用していただくということにしました。

DJ:なるほど、地域の課題は、地域のことに一番詳しい住民の皆さんに。そしてもちろん市役所の皆さんもそれをサポートしていく、ということですね。
何事も、問題解決は、問題にもっとも身近な所にいる人が解決しやすいですものね。
さて、そろそろ時間が迫ってきましたが、Dさん、アラーミー社会実験や横断幕による啓発のほかに、自転車盗難を防止する方法はありますでしょうか。

市職員D:はい。
やはり、自転車盗難防止は自転車のカギかけです。
市役所でリサーチしたところ、市内の自転車の平均無施錠率は1割ですが、盗難自転車の場合は4割が無施錠です。
ちょっと離れるだけでも犯人はどこで見ているか分かりません。自転車を停めるときは必ずロックをして頂きますようお願いします。

DJ:はい。

市職員D:また、カギかけにもコツがあります。
1つ目のコツは、カギの色です。

DJ:カギの色?

市職員D:はい。
自転車の車体とは別の色のカギを使うこと。つまり犯人に、この自転車はきちんとカギがかかっているということを、できるだけ分かりやすく伝えることです。

DJ:なるほど。

市職員D:2つ目のコツは、カギの場所です。

DJ:カギの場所?

市職員D:はい。
犯人の中には、カギをかけていても、そのカギを壊して盗難する場合があります。
その際、カギを壊す道具を足の力で操作して壊そうとするケースが多いそうですが、そうさせないために、かぎはできるだけ高い場所につけてください。

DJ:なるほど!
言われてみればそうですが、なかなかそこまで思いつきません。
本日は、生活安全課のDさんにアラーミーや横断幕の話のほか、自転車の鍵かけのコツを教えていただきました。
ぜひ、リスナーの皆さんも、乗っておられる自転車とは違う色の鍵を、できだけ高い場所にかけてください。

市職員D:皆さんに協力いただき、尼崎から自転車の盗難をなくし、体感治安のよいまちにしたいと思います!
よろしくお願いします!

DJ:では最後に告知です。この番組ではリスナーの皆さんから、自転車にまつわるご意見などを募集します。
テーマはいくつかあるのですが、今回も、「自転車にまつわるあなたの思い出、エピソード 」です。
はじめて自転車を買ってもらった日、はじめて自転車に乗れた日、ちょっと甘酸っぱい自転車デート、自転車で旅をしたあの場所などなど、どんどんお寄せ下さい。

(以下、応募方法等の説明)

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