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尼っ子リンリン ほぼ週刊読むラジオ

放送日 2019年07月31日

第44回「ヘルメットを着用しましょう」

DJ:このコーナーは、とっても自転車がよく使われているこの尼崎を、さらに自転車のまちにしようという、壮大なプロジェクトをご紹介するコーナーです。
お相手は、尼崎市役所の生活安全課の皆さんです。よろしくお願いします。

市職員A、市職員B:よろしくお願いします。

DJ:本日は第44回目です。今日のテーマは何でしょうか?

市職員A:テーマは、ずばり“ヘルメットを着用しましょう”です。

DJ:“ヘルメットを着用しましょう”ですか。詳しく、教えてください。

市職員B:はい。

先週、第43回目の放送でも、道路交通法上のルールをテーマに、自転車の安全運転のお話をさせていただいたところですが、今回も引き続き、自転車の安全適正利用に関するお話、その中でも、自転車に乗る際のヘルメットの着用について、お話をさせていただきます。

DJ:よろしくお願いします。

市職員A:道路交通法上では、大人のヘルメット着用に関する決まりはありませんが、子どもにはヘルメットを着用させる事になっています。13歳未満の子どもを自転車に乗せるときは、必ず、乗車用ヘルメットを着用させましょう。
6歳未満の幼児を自転車に一緒に乗せているときに事故に遭った場合、約4割の幼児が頭部損傷のけがを負っています。乗車用ヘルメットは、事故の衝撃を吸収し、子どもの頭部を守るものですので、子どもの頭のサイズに合ったヘルメットを選び、眉毛のすぐ上まで深くかぶらせ、あごひもをしっかり締めましょう。子どもの安全を守るのは、保護者の責任です。

DJ:「子どもの安全を守るのは、保護者の責任」、その通りですね。同時に、大人も、子どもの手本となるようにヘルメットを着用するのも良いかもしれませんね。

市職員A:おっしゃるとおりです。
なお、先ほど言いました道路交通法でも、子ども本人に対してヘルメットをかぶる義務が課されているのではなく、その保護者に対して子供にヘルメットを着用させることが義務付けられているんです。

DJ:法律にも、子どもの安全を守る保護者の責任がきちんとメッセージとして盛り込まれているんですね。

市職員B:自転車に乗っている際のヘルメット着用率は、近年増加傾向にありますが、まだ少ない状況です。
自転車乗用中の交通事故で亡くなられた方は、その6割以上が頭部に致命傷を負っています。つまり、頭を、クルマや路面等の硬い部分にぶつけて、亡くなられている方が非常に多いのです。また、自転車乗用中の交通事故においてヘルメットを着用していなかった方の致死率は、着用していた方に比べて3倍以上高くなっています。
交通事故の被害を軽減するためには、頭部を守ることがとても重要です。事故に遭ってしまった時、頭部を保護してくれるアイテムの一つがヘルメットです。交通事故総合分析センターが公開した資料によると、ヘルメットを正しく着用することにより、事故の際の頭部損傷による死亡確率が1/4に低減されるという情報があります。
子どもだけではなく大人も、買物や通勤・通学等、日常生活で自転車に乗るとき、ヘルメットを着用して、頭部を保護する事が望ましいと言えます。
その際は、ただヘルメットを被るのではなく、あご紐をしっかり締めて、正しく着用しておくことが大切です。
また、自転車用ヘルメットには、様々な種類・色・形があり、帽子風のものなどもあります。

DJ:自分の自転車スタイルに合わせて、お気に入りのヘルメットを選んでみても良いかもしれませんね。

市職員A:以前、第21回の“自転車に関連する一石二鳥”をテーマにした際もお伝えしましたが、ヘルメットをかぶる事には他にもたくさんのメリットがあります。
まず、ヘルメットは、強い日差しを防いでくれるので、熱中症の予防にも役立つという点です。今の季節、まさに重宝するアイテムなんです。
次に、ヘルメットを被っている事自体が、自動車のドライバーなどからは見つけやすく、そもそも事故をあらかじめ防止する、という働きもあります。

DJ:事故に遭ったときにダメージを軽減するだけではなく、そもそも事故を予防する、という効果があるのですね。

市職員A:はい。その通りです。

市職員B:ただし、ヘルメットは、あくまで事故に遭った時に、被害を軽減するためのアイテムです。
自転車に乗られる際、まずは、交通事故に遭わないための安全行動が大切です。
前回の放送でご紹介しました、キープレフト、信号遵守、道路標識遵守など、心掛けて、自転車の安全な運転を心がけてください。

市職員A:それと、ヘルメットにも使用期限があります。ヘルメットはいくつかのパーツでできているのですが、衝撃を吸収する部分は主に発砲スチロール素材でできています。
この部分は、紫外線や汗などにさらされることで、経年劣化してしまい、衝撃吸収性能が少しずつ低下していくそうです。

DJ:そうなんですね。
だいたいどのぐらいの期間で経年劣化してしまうものなんでしょうか?

市職員A:ヘルメットの種類や保管の方法や場所によって変わりますので、いちがいには言えないのですが、ある大手ヘルメットメーカーさんでは3年を目安にされています。
また、買ったばかりで経年劣化していなくても、手が滑って落としてしまうなどして大きな衝撃を受けてしまった場合も、衝撃を吸収する性能はいっぺんに低下してしまうので見た目はきれいなままでも、新しいヘルメットに交換しなくてはいけないそうです。

DJ:はい。
ヘルメットもときどきメンテナンスしたり、買い替えたりしないといけませんね。
では最後に告知です。このコーナーではリスナーの皆さんから、自転車にまつわるご意見などを募集します。
テーマはいくつかあるのですが、今回は、「市内で、自転車の事故が起きそうなところ、ヒヤリハットするところ」です。
前から気になっているあの交差点、ある時間帯に自転車が殺到するあの道路などなど、どんどんお寄せ下さい。

(以下、応募方法等の説明)

参考1:頭部の保護が重要です~自転車用ヘルメットと頭部保護帽~|警察庁Webサイト

参考2:イタルダインフォメーション – 交通事故総合分析センター 自転車事故 被害軽減にヘルメット

参考3:ヘルメットに係る法令(抜粋)
〇道路交通法
 (児童又は幼児を保護する責任のある者の遵守事項)
 第63条の11  児童又は幼児を保護する責任のある者は、児童又は幼児を自転車に乗車させるときは、当該児童又は幼児に乗車用ヘルメットをかぶらせるよう努めなければならない。
〇兵庫県自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例
 (高齢者の同居者等の助言)
 第9条 高齢者の同居者等は、高齢者に対し、乗車用ヘルメットの着用その他の自転車の安全適正利 用に関する事項について必要な助言をするよう努めなければならない。
 (自転車の安全適正利用)
 第11条1~3 略
 4 保護者は、その監護する幼児又は児童を道路で自転車に乗車させるときは、当該幼児又は児童に対し、乗車用ヘルメットその他の交通事故による被害の軽減に資する器具を使用させるよう努めな ければならない。

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