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放送日 2019年08月07日

第45回「ママチャリ健康法!」

DJこのコーナーは、とっても自転車がよく使われているこの尼崎を、さらに自転車のまちにしようという、壮大なプロジェクトをご紹介するコーナーです。
お相手は、尼崎市役所の生活安全課の皆さんです。よろしくお願いします。

市職員A、市職員B:よろしくお願いします。

DJ:本日は第45回目です。今日のテーマは何でしょうか?

市職員A:テーマは、ずばり“ママチャリ健康法!”です。

DJ:“ママチャリ健康法!”ですか。詳しく、教えてください。

市職員B:はい。自転車、と聞くと、皆さんどのような自転車を思い浮かべるでしょうか?スポーツタイプのクロスバイクや、電動アシスト付き自転車など、様々な形状のものが存在しますが、今でもまちなかで多く見かけるのが、いわゆるママチャリタイプの自転車です。
先日、電動自転車が4割という報道がなされたところですが、ママチャリタイプの自転車に乗っている方もまだまだ多くいらっしゃるかと思います。ママチャリに乗るとき、単なる移動手段として活用するだけではなく、ちょっとした工夫をすれば、自転車に乗る時の運動効果をさらに、高めることができます。今回は、その方法についてご紹介します。

DJ:よろしくお願いします。

市職員B:以前、第36回の放送で“ママチャリの歴史”をテーマにした際にもお話ししましたのが、ママチャリが普及したのは、昭和20年代後半の事でした。

DJ:そうでしたね、ママチャリは昔から多かった訳ではなく、幕末に日本に入ってきた自転車が、明治時代になって、主に男性が、大きくまたいで乗るタイプの自転車を日常的に使い始めて、昭和20年代後半になって、男性だけでなく女性も自転車に乗ってもらおうという流れで、ママチャリが誕生したんでしたよね。

市職員B:その通りです。
男性だけでなく女性にも自転車に乗ってもらうために、「自転車は、美容や健康維持におすすめです。」といって宣伝したり、取り外しができる買い物カゴを設置したそうです。また、男性に比べて小柄な人が多い女性でも乗りやすいよう、サドルやハンドルの位置を下げ、重心を低くしたそうです。
こういった努力が実を結び、結果として、女性にも受け入れられ、昭和37年には、54%以上の花嫁が、「嫁入り道具」の1つにするほど売れたそうです。
そして昭和43年の時点では、20代の女性の90%、30代女性の77%が、自転車に乗れるようになっていたそうです。

市職員A:当時の宣伝文句にもあったように、自転車は健康に良いというのは、いまでも共通認識としてあるかと思います。

DJ:確かにありますね。

市職員A:自転車で運動、というとスポーツバイクを思い浮かべますが、高価なスポーツバイクでなくても、普段使いのママチャリでも、乗り方を工夫すれば充分に健康的な運動ができます。
なんといっても買物や通勤、通学している間に運動できるというのが最大の魅力かと思います。目的が運動そのものではなくて、日常の一部として運動ができますので、長く続けられます。

DJ:玄関を出れば、まるでそこがスポーツジム!

市職員A:最高のフレーズですね!市役所でも使わせていただきます!
さて、それでは、普段使いのママチャリで、より効果的に運動できる事についてお話します。

DJ:よろしくお願いします。

市職員B:自転車は、ウォーキングやジョギングなどに比べて、ひざや腰への負担が少ないといわれています。何故かと言えば、自転車の場合、体重がサドルと車輪に支えられているうえ、ランニングのように地面に着地する際、衝撃がないからです。
また、自転車はウォーキングなどに比べて運動の負荷が強いながらもキツさを感じにくく、エネルギーの消費量も高いという利点もあります。そのため、走ることに自信がない人でも、自転車なら、無理なく続けられます。

市職員A: 自転車は有酸素運動の代表選手と言えます。ゆるやかで長い時間をかけて運動することで脂肪燃焼効果もアップします。出かけられる時に、ときにはひと駅向こうまで、少し遠くのスーパーまで、走ってみるのはいかがでしょうか。自転車での通勤や買い物の時間がちょっとしたエクササイズの時間になりますよ。

DJ:なるほど、自転車と運動と聞くと、いわゆるスポーツタイプの自転車で速く走る事を想像しますが、そうではなく、普通の自転車でゆるやかに長い時間をかけて運動する事が、有酸素運動になるんですね。

市職員B:さて次は、ママチャリに、ちょっとした工夫をする事で、さらに自転車でのトレーニング効果をさらに高めることができる方法について、ご紹介します。
それは、ママチャリのサドルを上げる、という事です。

DJ:ママチャリのサドルを上げてトレーニング仕様に、ですか。

市職員B:はい、まず、サドルをつま先がギリギリつく程度にまで上げます。すると、やや前傾の姿勢で自転車に乗ることになります。この姿勢をとることで自然と体幹やおしりの筋肉が鍛えられ、ウエスト周りのシェイプアップやヒップアップにつながるんです。
また、サドルを上げることにより、ペダルを踏む際に力を入れることなく、楽に回せるようになります。ふくらはぎや太ももに力を入れず、股関節から足を動かせるようになるので、脚やせ効果も期待できます。

市職員A:ちなみに、サドルを上げる時は、サドルと合わせてハンドルの高さも調整しましょう。ハンドルは逆に一番下まで低く設定します。高さ調整には工具が必要なので、自信がない人は近所の自転車屋さんに相談してください。ハンドルは腕に力を入れずに握りましょう。腕に力が入ると正しい前傾姿勢が保てません。

市職員B:また、関連して、自転車を乗り降りする際の注意点についてご説明させてください。
自転車を乗り降りする際は、フレームをまたいだ状態で乗り降りします。片側から助走をつけて乗る「ケンケン乗り」は危険なのでやめてください。また、信号待ちの際は座ったまま止まろうとせず、サドルから降りて止まるようにしましょう。

DJ:自転車の安全適正利用を行うのは大前提のもとで、自転車に乗る事で健康の維持・増進にもつながると考えると、ちょっとお得な気持ちにもなるかもしれませんね。

市職員A:最後にもう1つ、お伝えさせてください。
本日ご説明しました通り、普段使いでも十分健康効果が得られます自転車。
じつは自転車には、肉体的に健康になる効果だけでなく、心の面も健康になる効果もあるそうなんです。

DJ:心の面でも健康になれると言いますと?

市職員A:こちらはどちらかというとクロスバイクやロードバイクの方がいいかもしれませんが、これまで自転車でなんてとても行けないと思った遠い場所まで自転車で行けるようになることが達成感や自己肯定感につながるそうです。
こういった必ずしも肉体面に限らない、広い意味でもわたしたちの生活を豊かにする自転車の効果についても、また機会があればぜひお話ししたいと思います。

DJ:楽しみにしています。では最後に告知です。このコーナーではリスナーの皆さんから、自転車にまつわるご意見などを募集します。
テーマはいくつかあるのですが、今回は、「市内で、自転車の事故が起きそうなところ、ヒヤリハットするところ」です。
前から気になっているあの交差点、ある時間帯に自転車が殺到するあの道路などなど、どんどんお寄せ下さい。

(以下、応募方法等の説明)

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