放送日 2019年06月19日
第38回「グッと!尼っ子リンリンサポーター」の紹介、その⑥!」
DJ:このコーナーは、とっても自転車がよく使われているこの尼崎を、さらに自転車のまちにしようという、壮大なプロジェクトをご紹介するコーナーです。
お相手は、尼崎市役所の生活安全課の皆さんです。よろしくお願いします。
市職員A、市職員B:よろしくお願いします。
DJ:本日は、第38回目の放送ですね。さて、今日のテーマは何でしょうか?
市職員A:テーマは、ずばり、“「グッと!尼っ子リンリンサポーター」の紹介、その⑥!”です。
DJ:「グッと!尼っ子リンリンサポーター」の紹介、その⑥ですね!
市職員B:尼崎市の自転車のまちづくりに協力していただいている、又は自主的に自転車のまちづくりを推進している「グッと!尼っ子リンリンサポーター」さんたちの活動について、ご紹介します。
第6弾は、「NPO法人つなげる」さんの活動についてご紹介します。
DJ:「NPO法人つなげる」さん、といえば、以前の放送にて、ゲストとしてお越しいただいた、“ふたごじてんしゃ”を使ったシェアサイクルに取り組んでおられる団体さんでしょうか。
市職員B:はい、おっしゃる通り、今回紹介するサポーター「NPO法人つなげる」さんの活動については、以前第26回目の放送で、“ふたごじてんしゃ”をテーマにした際にも、お伝えしました。
“ふたごじてんしゃ”のような、多様な自転車による街シェアサイクルの他にも、親子交通安全ワークショップの開催など、自転車のまちづくりの推進につながる様々な取組を行っておられる「NPO法人つなげる」さんにも、グッと!尼っ子リンリンサポーターになっていただいた、という訳なのです。
DJ: なるほど。では、早速、サポーターさんの詳しい活動について、ご紹介いただけますでしょうか。
市職員B: 始まりは、代表である中原さんの、「双子と一緒に、安心して自転車で出かけたい。」という想いからでした。日本で初めて、タイヤが3輪で幼児二人を後部に乗せることのできる自転車“ふたごじてんしゃ”の製品化を実現後、中原さんは、平成28年に株式会社ふたごじてんしゃを立ち上げられました。その後、シェアサイクルや交通安全教室等のソフト事業に特化して取組を行うための別団体として、NPO法人つなげるさんを設立されました。
DJ:そうでしたね。
市職員A:平成30年12月から、“ふたごじてんしゃ”を活用した、街乗りレンタサイクルの社会実験を実施されています。尼崎へ観光に訪れたファミリーにもっと身軽に観光を楽しんでほしいという想いから、大人ひとりが乗れる自転車だけでなく、子ども乗せ自転車もラインナップにいれたということです。
貸出しは無人ではなく、あえて有人でされています。 貸出しの場所にスタッフの方が行って安全上の注意点などについてお話をされています。
DJ:なるほど、たしかにめずらしいタイプの自転車ですから、操作方法など事前に説明してもらえると安心ですよね!
市職員A:はい。
また、返却時に、実際にふたごじてんしゃを借りた人から感想を聞いて、課題がないか、チェックをされています。
DJ:なるほど!
操作方法の説明だけでなく、そういった意味合いでも、あえて有人で、対面する機会を設けて、利用者の方の生の声に耳を傾けておられるんですね。
ちなみに、課題としてはどういったことが浮かび上がってきたのでしょうか。
市職員A:ベビーカー置き場やヘルメットの保管場所といったことが課題として浮かび上がってきたようです。
市職員B: 「NPO法人つなげる」さんの、最近の新たな取組として、ことしの3月に実施された、「親子で発見!交通安全ワークショップ」というイベントがあります。
DJ :「親子で発見!交通安全ワークショップ」ですか!詳しく教えていただけますか。
市職員B: 自転車で出かけられるようになった人たちが、道路で同じ空間を共有する人たちの幸せも考えられるようになれば、多様な自転車が新しい乗り物として、より社会に受け入れられ定着するのではと考え、交通安全啓蒙活動の取組を始められたそうです。
幼稚園児とその家族を対象としたワークショップで、「作って、遊んで、気づく」をコンセプトに、工作キットを用いて、停止中・走行中の車や自転車の絵を組み合わせて行う内容となっています。
DJ:工作キット?どんなものでしょうか?
市職員B:実際にわたしたちの周りでよく見かける道路や交差点を描いた紙の上に、紙で組み立てたクルマなどを載せるものです。
こちらをごらんください。
(市職員Aのスマホで動画をごらんいただく)
→実際の動画はコチラ。
■ 【活動報告】 作って・遊んで・気づく 交通安全ワークショップ | NPO法人つなげる
DJ:楽しそうですね~。いわゆるジオラマというとリスナーさんにも伝わるでしょうか。
クルマだけでなく、道路標識や信号などもあるんですね。
市職員B:そうなんです。
危ない目に遭わないために気を付ける事、してはいけない事など、交通安全について子どもたちが遊びを通して、自分で気づいたり考えて判断できるようになる事を目指した内容となっています。
市職員A:交通安全教育については、日々、研究を重ね、1人でも多くの人に、少しでも深く理解していただけるよう、課題の発見、その課題の解消という風に、試行錯誤を重ねて、だんだんと手法も進化している過程にあると思います。
「NPO法人つなげる」さんが注目されたのは、教室で座学を行っても、子どもさんというのは、家に帰ったらもう忘れてしまっているかもしれず、学んだ事を、どうやって家庭の中に残していくのかという課題です。
それを考えると、遊び道具として持って帰ってもらうのが良いと、思いつかれたそうです。
DJ:なるほど、工作キットなら、手軽に家に持ち帰れるというわけですね!
市職員A:そのとおりです。もしかしたら、子どもさんが保護者の方に、「ここは止まらないといけない。」なんて、教えてくれる場面もあるかもしれません。ゆくゆくは、様々なイベントや、例えば各幼稚園の中で、身近な見慣れた交差点をキットに落とし込んだ交通安全教室ができたら良いなと、考えておられるとのことです。
DJ:今のままでも十分リアルな工作キットだと思いますが、自分の通う幼稚園やよく家族と出かけるお店などが載っていたら、さらに楽しく学べそうですね~!
市職員B: はい。さて、今後新たに行いたいと考えておられる取組として、例えば駅前などでの小中学生を対象にした自転車メンテナンス教室も考えておられるそうです。
「日々の自転車のメンテナンスを軽く考えておられる人が多く、その方たちはそれが非常に不経済であるという事に気が付いていない。自分の使っている道具をきちんと理解できるような、例えば油を差す、緩んだネジを締める等の簡単なメンテナンスは、小学校高学年くらいから自力でできればとても良いのではないでしょうか。メンテナンスすると、自分の自転車を大事に思うので、危ない乗り方もしなくなりますよ」、と「NPO法人つなげる」さんはおっしゃっていました。
市職員A: 「自転車は、本当に自己実現を後押ししてくれるツールなのだ」とも、おっしゃっています。
「だから、自転車が悪者にはなってほしくない。街シェアサイクルの取組では、最終的には、もっともっと多様な自転車で街シェアサイクルができれば良い」と考えておられるそうです。
DJ:もっともっと多様な自転車、ですか。
市職員B:例えば、「高齢者がより安全に乗れる自転車があれば、移動手段が無くなり家に閉じこもってしまう高齢者が減らせるのではないか、アクティブシニアと呼ばれる地域に貢献しつづけるような人たちのための移動手段として、より安全な自転車があれば良いな」と、「NPO法人つなげる」さんはおっしゃっています。
市職員A: シェアサイクルで目指すことについて尋ねたところ、
「尼崎に、様々な課題を解決できる自転車が集まり、日常使いできる場所になることで、『自転車の事で困ったら、まずは尼崎へ行こう。』が合言葉になってくれれば良いなと思います。多様な自転車を個人がいきなり購入するのはハードルが高いので、まずは、尼崎へ来てもらって、シェアサイクルという形で利用してもらえれば、『こういう道では、こういう事に気を付ければ乗ることができるな。』といった事を自分に置き換えて考えられるような、自転車とシェアサイクルを使ったまちづくり・人づくり・生き方の提案につながればと思います。」
とおっしゃっていました。
市職員B:ご紹介した「NPO法人つなげる」さんの活動内容については、「尼崎市自転車総合ポータルサイト~尼っ子リンリン~」でもご紹介しておりますので、ぜひご覧いただければと思います。
市職員A:次回以降も、随時、サポーターの皆さんの活動についてご紹介します。
DJ:楽しみですね。よろしくお願いします。
では最後に告知です。このコーナーではリスナーの皆さんから、自転車にまつわるご意見などを募集します。
テーマはいくつかあるのですが、今回は、「自転車と聞いて思い浮かべるあの有名人」です。
自転車と言えばあの人、自転車が大好きな有名人、あの作品のあのシーンで自転車に乗っていたあの人、などなど、どんどんお寄せ下さい。
(以下、応募方法等の説明)